HikariCtiAgent

HikariCtiAgent(かんたん！ひかり電話CTIエージェント)

概要
- 目的
- 機能
システム構成例
インストール方法
設定方法
使用方法
他のアプリケーションとの連携
サポート
サンプルアプリケーションについて
追加番号サービスについて
DLLの使用と、VB用OCXについて
その他
ライセンス

目的

　　このソフトウェアは、以下のことを実現させるために、開発されたものです。

NTT東日本やNTT西日本で提供されているひかり電話(*1)の「発番号通知(ナンバーディスプレイ(*1))」を利用したアプリケーションを「かんたんに」実現させたい

このソフトだけでも、簡易的なCTI(Computer Telephoney Integration/パソコンと電話の連携)アプリケーションを実現させたい

他のアプリケーションとも、「かんたんに」連携できるようにしたい

月々の利用コストを抑えて、CTIアプリケーションを利用できるようにしたい

マンションや個人事業主などのSOHO業務を支援したい

IP電話を活用した電話業務を支援したい

機能

IP電話のプロトコルであるSIPを利用した、発信者の電話番号通知する

パソコンのWebブラウザ(Internet Explorerなど)に、発信者の番号から割り出される「顧客情報」を表示させる(URLをキックする)

電話の着信履歴をcsvファイルに記録する

他のアプリケーションと連携するために、発信者番号をファイルに書き出す。(他のアプリはファイルの情報を監視するだけで、連携できます)

2. システム構成例

本ソフトウェアを使用した、システム構成例はこちらをどうぞ。

3. インストール方法

エクスプローラから、ctiagent_setupXXX.exeを起動する。(XXXはバージョン番号)
後は、インストーラの指示にしたがって、インストールしてください。

4. 設定方法

本ソフトウェアは、ひかり電話(*1)サービスのオプションである「追加番号」(*1)を利用(2008/1/20時点で月額100円)することで、発信者番号通知を行うことができるものです。また、発信者番号を提供するサービスである「ナンバーディスプレイ」(*1)(2008/1/20時点で月額400円)も、契約が必要です。

(1) VOIPアダプタ装置の設定

したがって、宅内のひかり電話用装置(VOIPアダプタ装置)の設定を行って(または参照して)から、本ソフトウェアの設定を行ってください。
(詳細は、VOIPアダプタ装置の取扱説明書をお読みください)

Webブラウザで、VOIPアダプタ装置の設定ページにアクセスして、次の情報をメモしてください。
　
- SIPサーバアドレス
  VOIPアダプタはルータ装置の機能を持っているので、ルータのIPアドレスがSIPサーバアドレスになります。
- SIPサーバポート番号
  通常は、「5060」です。(マニュアルや設定情報で分からないときは、5060で問題ないと思います。)
- 内線番号
  ひかり電話では通常1桁の数字です。以下のページの例だと、「５」になります。
- ユーザID
  任意の文字列です。以下のページの例だと、「0005」になります。
- パスワード
  任意の文字列です。以下のページの例だと、「pwd-5」になります。
【SIPサーバアドレス】(AD-200SEの設定例)

左側の「情報」－「現在の状態」を選ぶと、次のページが開きます。

【LAN側状態】のIPアドレスがSIPサーバアドレスとなります。（下の例だと、192.168.1.1です。)

　

【内線番号】【ユーザID】【パスワード】 (AD-200SEの設定例）

左側の「電話設定」－「内線番号設定」を選ぶと、次のページが開きます。

【内線設定編集】で、本ソフトウェアを動作させるパソコン用の内線番号を選択（下の例では、内線番号5）します。

端末属性は、IP端末（音声）の設定である必要があります。

【内線設定編集】にて、内線番号を選択して、編集ボタンをクリックすると、内線設定（IP端末)画面が表示されます。

内線番号とユーザID、パスワードを、本ソフトウェアで利用します。

下の例だと、内線番号＝「5」、ユーザID＝「0005」、パスワード＝「pwd-5」となります。

（注意）
本ソフトウェアは、「追加番号」サービスを利用するため、上記の【電話番号設定】の着信番号で、着信を監視したい電話番号を選択しておく(チェックボックスを有効)にしておく必要があります。
⇒ 上記の例では、「0380453333」と「0380245555」両方の電話番号への着信を監視することになります。

また、ナンバーディスプレイの設定の有効/無効がある場合は、有効にしておくことを忘れずに。

(2) 本ソフトウェアの設定

前述の手順で得られた情報を、本ソフトウェアの設定画面にて設定します。

宅内SIPサーバのIPアドレス＝上記の「SIPサーバアドレス」（上記の例だと、192.168.1.1）

宅内SIPサーバのポート番号＝上記の「SIPサーバポート番号」（上記の例だと、5060）

内線番号＝上記の「内線番号」（上記の例だと、5）

SIP User-ID ＝上記の「ユーザID」（上記の例だと、0005）

SIP Password ＝上記の「パスワード」（上記の例だと、pwd-5）

パソコン側のポート番号＝デフォルト値のままでいいはず。(デフォルト値は、25060)

起動時に自動的にログインする＝本ソフトウェアを起動したときに、自動的にログインする場合は、チェックボックスをONする。

起動時にタスクトレイに入れる＝本ソフトウェアを起動したときに、ダイヤログを開かずタスクトレイに入れたままにする場合は、チェックボックスをONにする。

電話着信時にWeb表示確認ダイヤログを開く＝電話が着信してきた時に、「開くURL」で指定されたWebブラウザを表示させるかを確認するダイヤログを開く場合は、チェックボックスをONする。

「開くURL」には、電話が着信してきた時に取得した、発信者の電話番号を付加して、開くURLの文字列を設定します。
⇒ URLの文字列の [DIALNO] を、発信者番号で置換して、URLを開きます。(OS既定のWebブラウザで開きます)

5. 使用方法

本ソフトウェア(HikariCtiAgent)を起動します。

タスクトレイのアイコンを左クリックすると、以下のポップアップメニューが表示されます。

・設定画面を開く・・・上述の設定画面が開きます。
・ログイン(ログアウト)・・・SIPサーバにログインします。(ログイン中は、「ログアウト」が表示され、ログアウトできます。)
・テスト・・・テストダイヤログで、電話番号を入れて、擬似的に電話着信してきた時の動作をシュミレーションできます。
・ヘルプ・・・このヘルプファイル(HTML)を開きます。
・バージョン情報・・・バージョン情報を表示します。
・ラインセンス登録・・・ライセンスを登録するためのダイヤログを表示します。
　

これだけです。(汗)

6. 他のアプリケーションとの連携

本ソフトウェアは、電話着信時に、発信者の電話番号を取得して、CTIをかんたんに実現するソフトウェアです。
連携方法は、主に以下の2つがあります。

Webブラウザとの連携

設定画面の「開くURL」を設定していると、「そのURLと電話番号」を組み合わせたURLで、Webブラウザを開きます。
すでにWebブラウザが開かれている場合は、そのWebブラウザで表示します。
開かれていない場合は、Webブラウザを立ち上げて、そこの表示します。

Webサーバで顧客情報を管理していて、Webブラウザでその顧客情報を表示・参照できるようなシステムに使えます。
汎用的な連携ですので、かんたんにCTIシステムを組むことができます。

なお、発信者番号が非通知の場合は、
　

テキストファイルベースの連携

本ソフトウェアは、電話着信すると、HikariCtiAgent.exeファイルのあるフォルダに「data.txt」というファイルを作ります。
ファイルはテキストで、一行目に「最新の発信者の電話番号」、二行目に「通番」を書き出しています。

他のアプリから、このファイルを定期的にREAD権限で参照することで、電話番号を知ることが可能です。
通番が変わっていることで新たな着信があったことを知ることができます。
1～2秒間隔で、このファイルの電話着信の監視をすることで、電話着信に応じた発信者番号アプリを動作させることができます。

7. サポート

本ソフトウェアに関する問い合わせには、出来る範囲内で、メールにて、サポートします。
なお、VOIPアダプタ装置などの使用方法については、装置の取り扱い説明書をご覧ください。

8. サンプルアプリケーションについて

「HikariCtiAgentアプリケーション(実行ファイル部分)」は、フリーなオープンソースとして公開しています。(VC++です)

VB用OCXを使ったサンプルアプリケーションも公開しています。

サンプルアプリケーションと、API仕様書については、以下のホームページに最新版を公開しています。
http://homepage2.nifty.com/knakamur/HikariCtiAgent/html/sdk/sdk.htm

9. 追加番号・ナンバーディスプレイのサービスについて

NTTが提供するサービスについては、以下のURLをご覧ください。

NTT西日本・・・ひかり電話「追加番号」(*1) 「ナンバーディスプレイ」(*1)
　

NTT東日本・・・ひかり電話「マイナンバー(追加番号)」(*1) 「ナンバーディスプレイ」(*1)

10. DLLの使用と、VB用OCXについて

DLL(CtiAgentDLL.dll)を組み込んで、あなたの発信者番号通知利用アプリケーションを開発することができます。
本DLLのAPI仕様書はこちらです。
なお、DLLのラッパとしてのVB用OCXも用意しています。VB用OCXのAPI仕様書はこちらです。
VB用OCXとDLLライブラリをセットで使い、発信者番号通知利用アプリケーションを開発することが可能です。

DLLを商用利用する場合は、別途費用が発生しますので、その際はご相談ください。(ライセンスを参照)

11. その他

本ソフトウェアを使用したことによるいかなる損害に対しても、賠償責任は負いませんので、その点をご理解した上で、本ソフトウェアをお使いください。
(そういう損害が発生するようなことはないと思いますが、念のため。)
本ソフトウェアはDLLのライセンス登録をしていないと、1時間でSIPサーバとの接続が切れるようになっていますので、その際は再度ログインしなおしてください。
*1：「ひかり電話」「追加番号」「マイナンバー」「ナンバーディスプレイ」は、NTT東日本／西日本の登録商標です。

12. ライセンス

本ソフトウェアは、大きく2つのソフトウェアで構成されています。
1つは「HikariCtiAgentアプリケーション(実行ファイル)」で、もう1つは「CtiAgentDLLライブラリ」です。

「CtiAgentDLLライブラリ」はシェアウェアですが、「HikariCtiAgentアプリケーション本体」はフリーなオープンソースです。
したがって、HikariCtiAgentアプリケーション本体のソースコードは、みなさんでお好きに使っていただいて結構です。
サンプルソース的な扱いですので、そのソースコードを商用に使っていただいても構いません。
但し、「CtiAgentDLLライブラリ」を継続してお使いになられる場合には、作者に代金を送金していただく必要があります。

ライセンス形態
「CtiAgentDLLライブラリ」を複数のパソコンで使用する場合は、使用するパソコン台数分のライセンスが必要です。

価格

シングルライセンス：８，０００円
サイトライセンス
５ライセンス：３５，０００円
以降５ライセンスにつき３５，０００円

送金方法
送金は以下のどちらかでおねがいします。

銀行振込
UFJ銀行 大阪京橋支店
口座番号普通３７２４７２４
口座名義中村公治（ナカムラコウジ）

ライセンスパスワードの発行
送金が完了いたしましたら、恐れ入りますがユーザ登録情報を電子メールで作者宛に送ってください。メールを受信確認後、電子メールにてライセンスパスワードをお送りします。
送信していただくユーザ登録情報のフォーマットは、同梱の登録フォーマット.txt に記載されていますので、必要事項を記入の上送信してください。

「HikariCtiAgentソフトウェア（本体＋DLL)」を一緒にお使いになる場合は、本体の「ライセンス登録メニュー」から、発行されたパスワードを登録することで、制限なしにソフトウェアを利用することができます。
ユーザ登録情報の送信先

e-mail: kouji.japan@nifty.com